
バスケットボールなどの動きの激しいスポーツをしていると、どうしてもケガや故障がつきものです。つい、簡単に湿布を貼る程度で済ませてしまいがちなわけですが、それではケガの治りも悪くなります。ケガをしたときの処置の基本について説明していきます。
ケガをしたときの処置の基本は RICE という4文字で表されています。意味は…
| R | Rest | 安静 |
| I | Icing | 冷却 |
| C | Compression | 圧迫 |
| E | Elevation | 挙上 |
この4つが痛みと腫れが伴うケガには大切です。痛みと腫れが伴うというのは、捻挫、突き指、脱臼、肉離れ、打撲、使い痛み、関節痛などの場合を言います。具体的に詳しく説明しましょう。
Rest 安静
当たり前のことですが、ケガをしたらバスケットを一旦中断しましょう。ケガをしたところに負担がかからないように安静にしてください。ケガをした部分に血液があまり流れないようにというのが考え方の基本なのですが、動いていると血液が良く流れて治りが悪くなります。
Icing 冷却
これがとても大切です! とにかくケガをしたら早い段階から良く冷やすことです! ケガの直後から携帯用の冷却剤でまず冷やしましょう。家に帰ったら素早くシャワーなりで汗を流し、風呂に入るにしてもケガの部位は湯につけないで水で冷やしながら入ってください。
風呂から出たら、すみやかにアイスバッグに氷を入れて冷やし始めてください。アイスバッグとアイシングラップはケガに備えて買っておきましょう。スポーツオーソリティーに行くと売っています。
冷やす目的は何かというと、ケガの部位の血液の流れを減らすためです。ケガの部位の血の流れは良い方が治りがよいように思われるかも知れませんが、そうではないのです。ケガをすると、肉離れだと筋膜の血管の出血があるし、捻挫でも打撲でも血管が破れて出血します。また、出血以外にもケガの部位が腫れてきます。こうした、出血や腫れによってケガの部位が大きく膨らんでくるわけですが、同時にこれが痛みの原因にもなります。そして、腫れれば腫れるほど痛みも強いし、治るのに時間がかかるのです。ということは、逆に言うと、如何にして出血を最小限に抑えるか、腫れを最小限に抑えるかがポイントなのです。そのための一番の良い方法は冷やすことです。冷やすと血管は縮まって血液の流れが減ります。そのため、出血は抑えられるし、腫れも抑えられるのです。ですから、できるだけ長い時間冷やし続けてください。2〜3時間で氷は溶けますので、新たに氷を入れ直して何度も冷やしてください。
↑ これがアイスバッグです。これに氷を入れてケガの部位を冷やします。サイズはS, M, Lがあります。指や手首などはSサイズが丁度良く、足首や膝などになるとMサイズがよいと思います。なので、万が一に備えてS, Mふたつ買っておくと安心です。
↑ これがアイスラップです。アイスバッグをケガの部位に押し当てて固定するのに使います。タオルなどで代用して、なくてもいいように思われるかも知れませんが、実際に使ってみるととても使い勝手が良く、是非購入されることをお勧めします。
バスケの練習でケガをして、風呂に入りご飯を食べて、後は冷やしながら寝るわけですが、使い勝手が良いと段取りもいいし、寝るときも寝やすいものです。寝返りをうっても外れません。タオルだと簡単にはずれたり、ずれたりしそうです(^^;)
Compression 圧迫
次に大事なのが、ケガの部位の圧迫です。圧迫することで血液の流れを抑え、腫れを抑える効果があります。どうやって圧迫するかというと伸縮性のある包帯で圧迫するのが一番です。薬局、ドラッグ・ストアなどで伸縮包帯を買って巻くのも良い方法です。
お薦めなのが、↑の写真にあるように、自着性伸縮包帯というやつです。普通の伸縮性包帯と違って、のりがついていないのにテープ同士がくっつく性質があるので、包帯のように最後の端っこを絆創膏などでとめる必要がありません。巻いた包帯がずれることもありません。のりがついていないので剥がすときにも全く痛くありません。簡単に剥がれるし、剥がしてもまた再度巻き直しも簡単です。風呂に入る前に外して、風呂上がりにまた巻き直せます。伸縮性があるのでケガの部位の圧迫にも最適です。突き指などの場合でも、これでまいておくと固定にもなりますし、圧迫して腫れを抑える効果もあります。
圧迫する際の注意ですが、圧迫しすぎると血液の流れが少なくなりすぎると痛みが出てきます。なので、痛みが出るようなら圧迫を緩めてください。例えば、足首の捻挫で圧迫包帯で締め付けすぎると足首よりも先の足全体が痛くなってきます。
Elevation 挙上
特にケガをした直後が大事なのですが、ケガの部位をできるだけ心臓よりも高くしておくと腫れや出血が少なくて済みます。良く冷やし、圧迫してというのが基本ですが、食事中にも椅子を横に置いてそこにケガをした足を載せておくとか、寝るときには座布団やクッションなどで心臓よりも高い位置にケガをした足とか、手を載せておくようにしてください。
捻挫や肉離れなどで重症なほど、圧迫、冷却、挙上はしっかりやった方が、治りが全然違ってきます。
消炎鎮痛薬があれば飲んでください
カゼ、頭痛、腰痛などの時に病院でもらう消炎鎮痛薬もあれば飲んでください。ボルタレン、ロキソニンなどですね。最近では、薬局でロキソニン-Sというのが販売されるようになりましたので、それを飲まれるといいでしょう。痛みと腫れを抑える効果は間違いなくあります。
捻挫や肉離れで整形外科に係ると、消炎鎮痛薬以外にも、出血を抑える薬なども処方されたりします。
ケガじゃないときにも
捻挫や、肉離れほどのケガではないときにでも、年をとって運動をやっていると、筋肉が痛んだり、スジが痛んだり、関節が痛んだりということをよく体験します。こうした場合にも、ケガと言うほどではないにせよ、筋肉、腱や靱帯、関節に軽い腫れや痛みが起こっているわけです。ですから、それ以上の悪化にならないように、スポーツの後に筋肉の痛み、スジの痛み、関節の痛みが感じられたら、RICEの処置をすると治りがよくなります。
おそらく、一流のスポーツ選手などは異常に気がつくと早い段階からこのようなRICEの処置をしてケガをしないようにケアをしているのだと思います。イチロー選手とか、コービーとかケガの少ない選手は、特にそうした努力をしているのだと思います。
酒は絶対に飲まない
あと、ケガの時には酒は絶対に飲まないようにしてください。アルコールは血管を広げ、血液の流れをとてもよくします。つまり、ケガの部位の出血量が増え、腫れが悪化する方向に働きますので、ケガの治りがとても悪くなります。ご注意を!


